2013年4月25日木曜日

4月の共感的コミュニケーション勉強会

『共感的コミュニケーション〔入門編〕』(電子ブック&オンデマンド紙本)の著者である水城ゆうが、わかりやすく共感的コミュニケーションについて解説するとともに、実践的なワークを通してスキルを身につけていただくための勉強会を開催します。

◎日時 2013年4月25日(木)14:00-16:00
    (夜の部を三軒茶屋〈カフェ・オハナ〉で19:30〜21:30にやります)
◎場所 昼の部は音読療法協会・羽根木の家(京王井の頭線新代田駅徒歩2分)
    夜の部の詳細はこちら
◎参加費 2,000円

※どなたも参加できます。まったくの初心者も歓迎。
※ボイスセラピスト資格取得者は参加費500円。更新ポイント1点加算。

※お申し込みはこちら
※書籍『共感的コミュニケーション〔入門編〕』のご案内はこちら

共感的コミュニケーションはアメリカの心理学者、マーシャル・ローゼンバーグによって提唱され体系化されたNVC(Nonviolent Communication)を、いくらか噛みくだき、とくに言葉使いなどを日本人にも使いやすくすることを目的に、水城ゆうが整理したものです。
職場、学校、家族、パートナーなど、あらゆる場面での人間関係の向上に役に立ちます。
また組織運営や紛争解決にも大きな力を発揮するでしょう。
共感的コミュニケーションのスキルを身につけることで、人間関係のストレスを取りのぞき、生きいきと人生の荒波を楽しめるようになります。

2013年4月21日日曜日

4月の2級ボイスセラピスト講座のお知らせ

声で癒し、癒される……自分の持つ「声」で人を安らわせることができたら、どんなにいいでしょう。そして、自分の「声」が自分をも落ち着かせ、癒してくれたら、どんなにいいでしょう!
声による療法の基礎を身につける「ボイスセラピスト2級」を受講、取得して、身近な人とのコミュニケーションに活用してみませんか。
お子さん、パートナー、親、友人、同僚などとのつながりを、柔らかく心地よいものにしたいと願う方に。

これまでにボイスセラピスト2級の資格を取得された40名以上の方が、すでにそれぞれ活躍されています。
築80年の古民家でじっくりと学んでいただきます。

◎日時 2013年4月21日(日)10:00〜17:00
◎場所 現代朗読協会「羽根木の家」(京王井の頭線新代田駅徒歩2分)
◎受講費 33,000円(2級資格取得料および音読療法協会年会費を含む)

◎主催 音読療法協会
 協力 現代朗読協会

◎内容
 ボイスセラピーの基礎知識
 声と身体とこころの基礎知識
 声と身体の関係、声とこころの関係の確認
 ボイスセラピーのさまざまな事例を用いたノウハウ学習
 ボイスセラピストに必要なコミュニケーション法
 参加者同士によるセラピー実践体験

◎こんな人におすすめです
 子どもなど家族に心身の不調を訴える人がいる
 落ちこんでいる友だちの気持ちを楽にしてあげたい
 ささいなことが気になって眠れない
 あがり性を克服したい
 ひと前に出るとうまく話せない
 声が通らない
 よく聞き返される
 家族や他人とのコミュニケーションでいらいらすることが多い
 ひと前で話すことが多い職業についている
 落ちついた話し方や態度を身につけたい

※お申し込みはこちら

【特別割引制度】
学生や主婦、その他現在収入が低かったりなかったりする方のための特別割引制度があります。
基本的に半額になりますので、遠慮なくご相談ください。ボイスセラピスト講座受講への必要性と現況についてのレポートを提出していただきます。
くわしくは音読療法協会までお問い合わせください。

2013年4月7日日曜日

音読療法における共感的コミュニケーションの位置づけ

photo credit: Auntie P via photopincc

音読療法において共感的コミュニケーションは三つの柱のひとつとなっていて、非常に重要なスキルである。
コミュニケーション法をセラピースキルとして取りいれている民間療法はあまりなく、音読療法の大きな特徴のひとつとなっている。

音読療法協会は学校や老人ホーム、東北の被災地をふくむ地域の集まりなどで音読ワーク・音読ケア活動をおこなっている。
共感的コミュニケーションはこれらの活動のなかで重要な役割をはたしてきた。たとえばこれは最新の精神医学でいうところの「認知行動療法」にも通じるすぐれた方法でもある。
音読療法ではこれにさらにマインドフルネスのスキルを加えて、すぐれたセルフメンタルケアの方法を体系化している。

共感的コミュニケーションを音読療法の重要スキルと位置づけるにあたっては、つぎの二つのねらいがある。


ひとつめのねらいは、不安やいらいら、悲しみといった自分の感情を客観的に観察し、それらがどこからやってくるものなのかを認知することで、自然で自発的な行動をうながすための認知行動療法とほぼおなじプロセスを、共感的コミュニケーションで実践できる、というものだ。
後述するが、共感的コミュニケーションは、

 一、事実
 二、感情
 三、価値

という客観的認知のプロセスを持っている。
このプロセスを実践することで、だれもが自分自身の価値観(大切にしていることや必要なこと、ニーズ)につながり、それを守ったり実現するための自発的な行動に移ることができる。

こころの病にかかりかけると、もやもやした無気力感にとじこめられ身体が動かなくなってしまうことがあるが、共感的コミュニケーションのプロセスをみずから実践することでそこから抜けだすことができる。
あるいは、音読療法士が共感的コミュニケーションをもちいてセッションすることで、クライアントが自分の感情を観察し、価値観に気づいていく手助けをすることもできる。

まずは音読療法士が共感的コミュニケーションを身につけ、自分自身のこころの健康を保つために使いこなせるようにすること。
つぎに、クライアントの認知を手助けできるようになること。
最後にクライアント自身も共感的コミュニケーションをもちいて自分のメンタルケアをおこなったり、まわりの人間との関係性を向上させることに役立てたりできるようになること。
この三つの段階を、認知行動療法としての共感的コミュニケーションの学びとしてかんがえておくとよい。


ふたつめのねらいは、ファシリテーション技術として共感的コミュニケーションを用いる方法だ。
共感的コミュニケーションは人と人の関係にある種の質を作りだす方法である。人はそれぞれ、立場やシチュエーションなどその時々で「自分が大切にしていること」を持っている。それが動機となって行動したり、感情が動いたりする。自分が大切にしていることと、相手が大切にしていることを同時に尊重することで、つながりの質を作る方法なのだ。

この方法は相手がひとりでも有効だが、相手が複数でも同様に用いることができる。
音読療法はグループセッションをおこなう機会が多いが、共感的コミュニケーションを用いるとセッションを円滑に進めることができるし、またクライアントたちが「自分が尊重された」という気持ちをもってセッションを終えることができる。

たとえば、だれかひとり、しつこくクレームをつけてくる人がいたとする。
音読療法で使うテキストが「気にいらない」「難しすぎる」「読みにくい」「字が小さすぎる」「嫌いな作家の文章だ」などといったことで、これは実際によくあることだ。
そういうとき、その人のことを適当にあしらって相手にしないようにするとどうなるだろうか。
その人もますます気分が悪くなるだろうし、その場にいる全員もその人のことが気になってセッションに集中できなくなるかもしれない。

そういうとき、共感的コミュニケーションをもちいて、その人がいったいなにを大切にしているからそのようなクレームをつけているのか、どういう価値観をもって感情を害しているのか、そのことをたずね、そこにつながっていくようにする。
その人にうまく共感できれば、その人は自分が大事にされた、尊重されたと感じることができるし、それを見ていたほかの参加者たちも、ひとりがきちんと尊重されるのを見て自分もまた尊重されているのだと思える。

進行役が全員の価値観を尊重していますよ、という態度をつらぬくことで、参加者全員に安心感がうまれ、また信頼も生まれることが多い。
そういう関係性のなかでは、ものごとの進行がいきいきとしたものになる。

もちろん、相手がひとりより、ふたり、ふたり以上大勢になればなるほど、共感的コミュニケーションの高いスキルが要求されることはいうまでもない。
(オーガナイザー・水城ゆう)

4月の1級ボイスセラピスト講座のお知らせ

音読療法協会のボイスセラピスト2級を取得された方を対象に、ボイスセラピスト1級講座を開催します。
計2日間の講座で1級資格を取得していただきます。

◎日時 1日め:2013年4月7日(日) 2日め:5月12日(日)
    いずれも10:00〜17:00
◎受講費 66,000円(1級資格取得料含む)
◎認定方法 レポート提出と、実地試験および面接
 ※2級認定済みが条件です

ちなみに、2級と1級の違いは以下のとおりです。

・ボイスセラピスト2級
 お母さんやお父さんの基礎知識・高齢者の社会貢献活動に。
 教養、カルチャー感覚で取得できます。
 身近な人とのコミュニケーション法も学びます。

・ボイスセラピスト1級
 学校や施設、職場などのコミュニティでグループ指導できるスキル。
 初対面の相手とのコミュニケーション法も学びます。

※お申し込みはこちら

※次回2級ボイスセラピスト講座は3月24日(日)です。
 詳細はこちら

【特別割引制度】
学生や主婦、その他現在収入が低かったりなかったりする方のために、特別割引制度をもうけました。
基本的に半額になりますが、それでも負担が難しいという方は遠慮なくご相談ください。ボイスセラピスト講座受講への必要性と現況についてのレポートを提出していただくことで、さらに負担減を検討させていただきます。
くわしくは現代朗読協会までお問い合わせください。

【お知らせ】
音読療法協会は、現代朗読協会がこれまで蓄積してきた膨大なデータと検証をもとに、音読療法マスターの育成をおこなうことを目的に設立されました。
すでに第一期生が全課程110時間を修了し、活動をはじめています。
第二期2013年度生の募集もはじまっています。興味・関心をお持ちの方はまずは無料説明会においでください。ネット経由でも参加できます。