2012年10月8日月曜日

ボイスセラピスト2級講座(10月1日コース)報告


本日、ボイスセラピスト2級講座を行いました。今までの銀座教室では、3日間(計6時間)に分けていましたが本日は1日取得講座のため、毎回行う復習や宿題発表の時間がない分、普段できないことが出来ました。特に呼吸法の後に行う音読エチュードの時間を多くとってもらい、身体を動かすエチュードを何パターンか行いました。今回も受講生として参加させてもらったので、本日行った音読エチュードの中から2つご紹介します。
目隠し朗読→目をつぶって参加者全員で1つのテキストを読みます。その時、人とぶつからないということをルールにしてみました。すると目を開けているより背後の気配を感じられ、また人の声も聞こえてきて、その人の声にも敏感になったのを感じます。このエチュードの前に、同じテキストを使って他のエチュードを行っていたので、目をつぶっても楽しくできました。
コンタクト朗読→2人でペアになり背中合わせになって同じテキストを読みます。この時、相手の背中の動きに合わせて自分も動いていきます。予測できない相手の動きや背中から伝わってくる体温を感じながら面白い動きが出来ました。
音読エチュードの後で、音読療法協会の組織運営の肝、ボイスセラピストの肝になっている共感的コミュニケーションについても触れました。毎回のレポートでこの部分の概要的なところをお伝えしているので今回は詳しく書きませんが、クライアントさんの話を聞くとき、「答えは相手の中にある。まず、今の自分の身体・五感から感じ取れる情報に気付いてもらうことが音読療法の一番の目的であり、そのために呼吸、音読エチュードを行う。気付いたもらうための流れを作ることがボイスセラピストの仕事である。アドバイス、判断をすることが仕事ではない。」ということが再認識できました。
私は何度もボイスセラピスト2級講座を受けていますが、老人ホームで音読ケアのお手伝いをさせてもらうようになって以降浮かんだ疑問を聞けたり、頭でわかったつもりでいたことが、実は自分の口から出てこないことに気付ける実践的な時間を持つことで、まだまだ自分のものになっていないと確認することができました。1度受けた方もぜひ再受講をおすすめします。(再受講料は不要です)
※写真:コンタクト朗読という音読エチュード風景。背中に体温を感じて気持ちがよかったです。
(銀座教室事務局オペレーター 菜穂子)




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